税金を使って守るべきなのは、「たまたまその時に権力の座にあった政治家や与党の意向に沿った表現」ではありません。「憲法が保障した基本的人権としての表現の自由」です。



税金を使って守るべきなのは、「たまたまその時に権力の座にあった政治家や与党の意向に沿った表現」ではありません。「憲法が保障した基本的人権としての表現の自由」です。
開かれた表現のプラットフォームを作ることが、公共の使命です。
「税金使ってこんな内容を!」というのは、理解が足りません
国道を整備するのはなぜかというと。
時の為政者に奉仕する人たちを歩かせるためではありません。
思想・良心・表現・学問・信教・その他ありとあらゆる人びとの自由の権利を了解した上で、それら多様性をすべて引き受ける共通のプラットフォームとして、道路ができるのです。
美術館も同じですよ
体制順応的な人も、そうでない人も、みんな公共のプラットフォームとして税金で整備された道路を歩き、そのこと自体にはお互いに文句を付けない。それが公共の政策というものです。
「道路を歩く以上は与党になびけ」みたいなレベルの主張が、公職にある者たちから公然と発せられる事態を、憂慮します