400年前の長崎に暮らしていたスペイン商人アビラ・ヒロン氏の『日本王国記』を読んでいると「かわってねーな」としか思えないことがいろいろある。「外出するときは、長い刀をさし、あたかも世の中に他の人はいな


400年前の長崎に暮らしていたスペイン商人アビラ・ヒロン氏の『日本王国記』を読んでいると「かわってねーな」としか思えないことがいろいろある。「外出するときは、長い刀をさし、あたかも世の中に他の人はいないかのような傲然たる態度で行く。しかし誰か自分より地位の高い者に逢うと、この威勢はすべてへり下った態度に変わり、たとえそれが見せかけだけのものにせよ、この点彼らはすばらしい達人である。」トホホ。「彼らの激情が勇気をもって抑えられると、たちまち元気をなくしてしまうが、もし相手にその勇気がないとわかると盲滅法になってしまう。彼らは極めて忘恩で、恩恵を受けるとすぐにそれを忘れて、さらに多くのことを期待する。」「彼らは普通、およそ残忍で非情で、一般的には貪欲で吝嗇である。彼らのあらゆる行動が陰険で基準と誠実に欠けていて、何事にも極端に走り易く、変わりやすい人々である。」「女は美しくても金があっても、少なくとも夫からは私たちの間のようには重んじられない。」