フェイクニュースは憎悪と嘘で拡散する だから、韓国ネタが狙われる

フェイクニュースは憎悪と嘘で拡散する だから、韓国ネタが狙われる

なぜ、嘘や歪曲がまるで本当のニュースであるかのように信じられ、拡散される背景には「嘘と憎悪の負のスパイラル」がある。
「2017年1月17日、衝撃的な『ニュース』がネットで話題となった。『韓国、ソウル市日本人女児強姦事件に判決 一転無罪へ』という見出しの記事」「この記事はフェイスブックやツイッターで『韓国の判決は許せない』と日本人ユーザーの怒りを呼び、2万件以上シェアされた」「不思議な点がいくつも見つかった。このニュースを報じている報道機関は他になかった。外務省に問い合わせたが、該当する事件の記録もなかった」「サイト運営者は25歳の無職男性で、サイト上に掲載されているすべてのニュースがでまかせであると認めた」「慣れれば1本のフェイクニュースを書くのに20〜30分」「彼自身は、韓国にも政治にもまったく関心がなかった」「彼は意識的にヘイトを煽っていた。記事を拡散させるために」「目的は政治的なものではなく、純粋にカネだった」

AとBという陣営が対立しているときに、A陣営に有利な(もしくはB陣営に不利な)フェイクニュースをA陣営を支持する人たちに流す。そうするとA陣営の人たちはそれを喜んで拡散させる。「見てくれ、これが既存メディアでは報じられない真実だ」と。「大韓民国民間報道」の場合、フェイクニュースを拡散させるために、運営者の男性は、在特会元会長の桜井誠氏をねらった。桜井氏が設立した在特会は「韓国・朝鮮人を日本から追放しろ」などと過激な言動で知られる。男性は次のような手順で、桜井氏をフェイクニュースの拡散に利用した。まず桜井氏がツイッターでフォローしている人(Aさん)を探す。Aさんをフォローする。Aさんから逆にフォローされた上で、フェイクニュースを流す。Aさんがリツイートしてくれたら、こっちのものだ。Aさんのリツイートを桜井氏が見れば、韓国に批判的な桜井氏のこと、この種のニュースを拡散させる可能性は高い。よく考えられた作戦だ。いきなり桜井氏をフォローしても、多数のフォロワーを持つ桜井氏がフォローを返してくれる可能性は少ない。間にもうひとり挟むことで、情報の拡散経路を強くする。実際に桜井氏は、このフェイクニュースを「これこそヘイトです。日本人は強姦大国韓国に行くべきではありません」という文言とともにツイートし、2000件以上リツイートされた