財投3兆円投入、リニアは第3の森加計問題「第3の疑惑」を追うと、融資スキームの直前に2人が頻繁に会合を重ねていた事実に突き当たる


「第3の疑惑」を追うと、融資スキームの直前に2人が頻繁に会合を重ねていた事実に突き当たる。

財投3兆円投入、リニアは第3の森加計問題

破格の安倍「お友達融資」を追う談合問題や企業の撤退などに揺れるリニア新幹線には、安倍首相の号令のもと財投3兆円が投入されている。葛西JR東海名誉会長という「無二の親友」への巨額融資。森友学園加計学園への「お友だち優遇」の比ではない「第3の疑惑」を追うと、融資スキームの直前に、2人が頻繁に会合を重ねていた事実に突き当たる
日経ビジネス2018年8月20日号より転載)

「談合問題や企業の撤退等に揺れるリニア新幹線には、安倍首相の号令のもと財投3兆円が投入されている。葛西JR東海名誉会長という『無二の親友』への巨額融資。森友学園加計学園への「お友だち優遇』の比ではない「第3の疑惑』を追うと、融資スキームの直前に、2人が頻繁に会合を重ねていた事実に突き当たる」「無担保で3兆円を貸し、30年間も元本返済を猶予する。しかも、超長期なのに金利は平均0.8%という低金利を適用」「問 財投の決断は安倍首相がされたということですよね」「(JR東海社長の金子慎)答 いや、それはよく分かりませんが、安倍総理以下、国交大臣、あるいは担当大臣、政府としてなさった」「安倍に質問状を送った。3兆円を投じて、国民にどういうメリットがあるのか」「だが、原稿の締め切りまでに回答はなかった」「いや、あの融資条件は、他に聞いたことがないですね」。同じ財政投融資という融資スキームを扱っている日本政策金融公庫の幹部も首をかしげる。「そもそも、30年後から返すって、貸す方も借りる方も責任者は辞めているでしょうし、生きているかどうかも分からないですよね」

安倍との面会数が突出
●葛西の歴代首相との面会数
首相在任期間葛西との
面会回数
年平均
面会数
村山富市1994/6-96/100回
橋本龍太郎96/1-98/720.78
小渕恵三98/7-2000/410.59
森喜朗2000/4-01/400
小泉純一郎01/4-06/930.55
安倍晋三06/9-07/976.98
福田康夫07/9-08/922.00
麻生太郎08/9-09/944.08
鳩山由紀夫09/9-10/622.74
菅直人10/6-11/910.81
野田佳彦11/9-12/1221.51
安倍晋三12/12-現在458.00
注:8月10日時点。葛西が社長就任後の面会数で計算。
同日に複数回会った場合も面会1回とする。日本経済新聞首相官邸」、朝日新聞「首相動静」、毎日新聞「首相日々」を基に編集部で作成