戦後日本の異様な対米従属の「正体」とは? 『国体論』白井聡さんに聞く(2)

戦後日本の異様な対米従属の「正体」とは? 『国体論』白井聡さんに聞く(2)

https://www.sinkan.jp/news/8516?page=1
、「戦後の国体」が刻んできた歴史の帰結なのだと思います。「国体」は、支配の事実を否認する支配ですから、その臣民は支配されていると思っていない。それは言い換えれば、不自由であることを自覚しないということです。さらにその人たちは、「私たちは不当な仕方で支配されている」と訴える、つまり政治的自由を行使する人が現れると、これを非難します。奴隷の境遇に満足している奴隷からすれば、自由人の存在は奴隷の境遇が本当は惨めなものであることを想い起させますから、不愉快なのです。現代日本人の政治的無関心のメンタリティは、こういう攻撃的な水準にまで達してきています。