両陛下、渡来人ゆかり「高麗神社」ご参拝へ:これはこの時期のご訪問といい、昨今の嫌韓、レイシズム、ヘイトスピーチ、北朝鮮敵視に対する今上天皇のメッセージではないのか。
両陛下、渡来人ゆかり「高麗神社」ご参拝へ
行先は、埼玉――。
宮内庁担当記者の話。
「私的旅行といえば今年5月、陛下たってのご希望で、戦時中に疎開していた奥日光へ2泊3日で行かれる予定でした。が、直前に天皇陛下が風邪を引かれ、中止になってしまった。なので今回は、奥日光が行先かなと思っていたのですが……」
埼玉がご訪問先として選ばれた理由について、宮内庁は“独自の文化がある地域を訪ねたいという陛下のご意向”としている。
「独自の文化というのは、最初のご訪問先、高麗(こま)神社のある地域のことを指しているのでしょう」
とは、地元紙記者。
http://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/7/4/74422_1523_41249dba_c6af53e7.jpg お風邪にはご注意を
さらに、
「昨年は、移住から1300年ということで記念式典が開かれ、馳浩さん(元文科相)や高円宮妃久子さまも出席され、注目が集まっていました。陛下もご興味を持たれたものの、その年のご訪問となるとさすがに話が大きくなると考え、翌年にされたのでは」
高麗神社の広報担当者は、ご訪問に喜びを隠せない。
「今回のご訪問と直接関係はないでしょうが、渡来文化への理解を深めたいという思いは根底にあるのでしょう」(先の宮内庁担当記者)
両陛下はその晩、熊谷のホテルに宿泊され、翌日は渋沢栄一記念館などを訪問されるご予定だ。
「週刊新潮」2017年9月14日号 掲載