敵を外部に作って、みんなで心を一つにする。利害や立場を超えて一体となり、共通の敵を叩く。日本人はこのような状態が好きなようだ。第一に「みんなと一緒」の安心感が得られるし、第二に敵を叩くことで、鬱積した


敵を外部に作って、みんなで心を一つにする。利害や立場を超えて一体となり、共通の敵を叩く。

日本人はこのような状態が好きなようだ。第一に「みんなと一緒」の安心感が得られるし、第二に敵を叩くことで、鬱積した不満や憎悪の捌け口をも得られるからだ。権力は民衆が団結して抵抗することを恐れている。数では被支配層の民衆の方が圧倒的に多いからだ。

それ故、社会的立場や利害を超えて、民衆と「一体」になることを望む。

そのために必要なのが国家や民族への帰属心と外部の敵である。