あれは別れのハグではない 元大使を女性外交官が刑事告訴


外務省の女性職員が、元駐イラン大使から性暴力を受けたとして刑事告訴しました。女性は「仕事のためと沈黙を続けたが、告訴せざるをえなくなった」と語ります。

「国のため」心を抑えつけてきた 元大使を刑事告訴した女性外交官の

あれは別れのハグではない 元大使を女性外交官が刑事告訴

「あの出来事がなければ」という思いを今も拭いさることができないという。
外務省の女性職員が2012年10月の在イラン大使館勤務時代、当時の駐イラン日本大使から性暴力の被害を受けたとして、元大使を強制わいせつ容疑で警視庁に刑事告訴した。外務省は「セクハラ行為があった」として元大使を口頭で注意していた。
女性職員は被害を受けてから7年近く苦しみ、現在は「急性ストレス反応」の診断で休職している。

BuzzFeed Newsの取材に「できれば告訴はしたくなかった。本当は誰かを訴えたくないのに、被害届が受理されず、外務省も公表してくれないため、自分で告訴しなければならなくなった」「被害者のほうが頑張らなければならない苦しさを一生忘れてはいけないと胸に刻んだ」と語った。

毎日新聞が4月13日に報じた元大使のコメントでは、事実関係を大筋で認めた。ただし「セクハラをしたという意識はない」としている。女性が休職していることについては「心が痛む」と答えた。
一方、BuzzFeed Newsの2回の取材に対して元大使は「事実関係はほかのメディアに話したので、これ以上話しません」と繰り返した。毎æ—\新聞の報道