【「中国の新しい覇権主義」に反対の文書で伝えた共産党の志位委員長の中国外交姿勢。BSフジ番組「プライムニュース」らしい後ろ向き辛口質問にズバリ応える痛快インタビュー。一見の価値あり!】

【「中国の新しい覇権主義」に反対の文書で伝えた共産党の志位委員長の中国外交姿勢。BSフジ番組「プライムニュース」らしい後ろ向き辛口質問にズバリ応える痛快インタビュー。一見の価値あり!】
中国の習近平覇権主義にどう対応するか――。
 中国共産党習近平政権独裁になって「覇権主義」をむき出しにしている。米国の力の衰えをまたとない絶好の機会とらえ覇権、侵略、挑発を活発化させた。
 これに対し、志位和夫共産党は明確に「待った!」をかけ、共産党としての文書まで送っている。
 
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※「覇権主義((はけんしゅぎ))」とはーー。
国家またはそれに準ずるものの、外交・軍事における傾向の一種。当該国の実利的利害関係にのみ基づいて他国に対する対応を決定し、敵対国に対する侵略戦争や先制攻撃によって(若しくは挑発を行なって相手に攻撃させ開戦の正当性や大義を主張し)領土の拡大や自国の安全保障を行い、同盟国や敵対国の反対勢力に対する軍事・経済協力を進める。それを実行し、成功した国を覇権国家と言う。陸軍国家(大陸国家)であることが多い。

【これほど堂々と正面から面と向かって中国共産党の指導部にものを申したのは日本の共産党だけである】
 さて、いざ中国共産党幹部と対面する安倍自民党は「遠回しな言い方で逃げてきた」ではないか。完全に腰が引けている。 更に、「自由で開かれたインド太平洋戦略」が機能不全に陥っている。 頼みのインドが「対中包囲網」形成に冷淡なこと。
 さらに安倍首相が対中関係改善を進めれば「対中包囲網」の「狙い」が曖昧化し、悪化する米中関係のなかで日本が「板挟み」状態になっているのだ。
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その点、志位の率いる日本共産党は、堂々と対中政策について、立派な外交をやっているのだ
 志位委員長は、「これは新しい覇権主義大国主義のあらわれだ」と中国を批判し、中国共産党にも直接私たちの見解を伝えたのだ。そして、「問題の解決は理をつくした外交でこそだ。安倍政権はそれをやってきていない」と語る。
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チョット本題からそれるが、期待していた「立憲民主党」に疑問を感じる。
【ここで「立憲民主党」に苦言を言いたい】ーー。
 野党の中でも、先の解散選挙で盛り上がった立憲民主党に私は票をいれた。「草の根市民政党であり、本当のリベラルだと思ったからだ」しかし、あの時のパワー。存在感は今は全く低下している。
 だから、支持率が低下して、あの選挙後から3~4%は低下してる。
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それは何故なのか? 答えは簡単であるーー。
【先の選挙のどさくさで生まれた「立憲民主党」の時に期待していたものと、かけ離れて来てるからだ】
 立憲民主党は「行動する政党だ」とあのときには思った。庶民に寄り添う政党だと思った。弱者を見捨てない新党だと期待したが、大きく期待が外れた感が拭えないのだ。
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この前の沖縄市長選挙結果を見て枝野幸男氏は
 那覇市長選挙について「与野党ということでのコメントは避けた方が沖縄の有権者の民意に沿った考え方だと思っています」と語った。
 那覇市長選挙は与党に対する野党の勝利ではなかった。そうすると、だれの誰に対する勝利だったのか。わたしは沖縄県民の日本国民に対する勝利だったと思っている。ここらも、なにか、リベラルの政党として、釈然としないのだ。
 枝野幸男代表も共産党のように、行動する政党でなければいけない。外交などでも「主張」をしないし行動を起こさない。
このまま「傍観者政党」ならば、支持率はさらに下げ続けるのはまちがいないだろう。
 支持者離れは止まらない。私も立憲民主党支持を考え直している。期待を裏切られた反動は大きい。民主党がいい例だ。
このままでは次回の国政選挙での立憲民主党の大敗は免れない。存在感などどこにも見当たらない。
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少しは、ハッキリとした態度をわかりやすく話し、行動すべきではなかろうか?
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さて、話をもどす・・。
この志位委員長の言葉があまりに的を得てるので、共産党の志位委員長のテレビでの発言の概要を紹介しようーー。

【対中国外交に関する志位共産委員長の発言に注目した。彼は次のように発言した。日本の対中国外交と日本共産党の主張】
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概要:
「中国のとっている、たとえば東シナ海南シナ海での力づくでの現状変更の動きというのは、私たちも大問題だと思っています。

 私たちは(第27回)党大会でも『これは新しい覇権主義大国主義のあらわれだ』と批判し、中国共産党にも直接私たちの見解を正式文書で伝えました」
 「ただこういう問題をどうやって解決するかと考えた場合、やはり外交でやるしかないわけです。では理をつくした外交を日本政府がやっているのか。
 たとえば尖閣諸島の問題を解決しようと思ったら、尖閣諸島を日本が領有する正当性を歴史的にも国際法上も徹底的に明らかにし、中国側の言い分をすべて論破するような外交がいると思うんですが、日本政府はこれをやっていないのです」
(※ちなみに日本共産党尖閣諸島の日本の領有権を、歴史的にも国際法上も解明した論文を発表している。)
【それから今年は日中友好条約40周年です。この条約には第2条に、『覇権を求めず、覇権に反対する』と書いてある】
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「この『覇権条項』に照らして『中国がいまやっていることは、この条約の精神に反するのではないか』と率直に提起していますか。これも、やっていないのです。
 外交でやるべきことをやらないで、南シナ海まで海上自衛隊が潜水艦だ、ヘリ空母だと出かけて行って、米軍と演習をやる。軍事で対抗するのは、一触即発の事態になりかねません。たいへんに危険です。
 中国には確かにいろんな問題があり、対応する必要があるけれども、それは理をつくした外交でやるべきだと思います」
と発言してる。
 うなずける、姿勢であるし、安倍首相の外交の落ち度を、言い当ててる内容です。
 この志位委員長の発言や文書まで送って抗議してる態度は、いま南北朝鮮間、米朝間で進行中の平和への胎動と響き合う理性的なものであり、強い共感を呼び起こすものだ。
 日本政府の対応は軍事一本槍の、非常に稚拙で硬直したもので、外交の「が」の字すらない。
こんな安倍政権に日本の舵取りを任せる訳にはいかないと、率直に思った。
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尚、この質問と志位委員長の答えた前文は「しんぶん赤旗」に掲載されている。
●安倍政権とどう対決、参院選の対応はーー

【BSフジ番組「プライムニュース」志位委員長大いに語る】
 日本共産党志位和夫委員長は17日放送のBSフジ番組「プライムニュース」に出演し、安倍政権とどう対決するか、来年の参院選に向けた対応などについて答えました。聞き手は、フジテレビの松山俊行報道局解説委員と斉藤舞子アナウンサーです。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-10-20/2018102004_01_0.html