netgeek「朝日新聞が証拠隠滅」はデマ 加計学園の新文書めぐりネットで拡散
netgeek「朝日新聞が証拠隠滅」はデマ 加計学園の新文書めぐりネットで拡散
証拠隠滅は根拠のないデマ
朝日新聞デジタルは、ほとんどの記事が掲載から1年以内に自動的に削除される。この記事の筆者の一人(古田)も担当者だった。
「netgeek」は「自動削除という声もあるが、残っているものもある」などと指摘しているが、1年を超えて残っているものはごく一部の例外だ。
2015年2月25日の首相動静は、少なくとも2017年5月時点(アーカイブサイト、Internet Archiveより確認)で消えていることがわかる。今回の新文書を理由に証拠隠滅を図ったというnetgeekの指摘は完全に間違いだ。
首相動静が全てではない
そもそも、首相動静に面会記録がないから、理事長と会っていないとは限らない。その理由を説明する。
各紙が毎日掲載する「首相動静」「首相日々」などの欄は、首相の1日の行動記録が載っている。しかし、全ての面会相手が網羅されているわけではない。
各紙の担当記者が張りついて記録をとっているが、首相官邸には複数の通用口があり、お忍びで人と会うのは難しくないからだ。
実際、安倍首相自身も2014年3月にフジテレビ「笑っていいとも!」に出演した際、「首相動静」について問われ、「実際にはもっともっとたくさんの方々と会っています」と語っている。
安倍首相や学園側は、2015年2月25日の面会を否定した。新文書は間違っていると主張していることになる。しかし、愛媛県側が文書で示してきたのに対し、首相側は、官邸への入廷記録はすでに破棄したと述べて、客観的な証拠は示されていない。