「長いものに巻かれろ」「お上には逆らうな」「人生とは生まれなり学歴なりで日本の組織にできるだけ良いポジションを得て、食い逃げた者が勝ち」という。それが国や役所から会社、学校まで、ずーっと戦後70年、日


今Nスぺの「東京ブラックホール」思い出してる。あの終戦直後、ゼロの焼け野原から再出発しかけても結局この国は、特権階級による軍資金やヤミ利権のつまみ食いを許してきた。その時「国の精神・方向性」も決まってしまったんじゃないかと。
どんな方向性かというと「長いものに巻かれろ」「お上には逆らうな」「人生とは生まれなり学歴なりで日本の組織にできるだけ良いポジションを得て、食い逃げた者が勝ち」という。それが国や役所から会社、学校まで、ずーっと戦後70年、日本という国の「方向性」として支配的だったんじゃないか。そりゃ70年ずっとそうなら、政治参加しよう、納得いかない事には文句を言おうという志向も育たないし、代りにどうするかといえば「隠して」あるいは「さらに弱い者にシワ寄せを回して」逃げ切ろう、という情けない思考回路しか育たない。でももうこの国は「隠す」も「さらに弱い者にシワ寄せ」も、検査数値偽装やら非正規雇用からの搾取やら下請けいじめやら技能実習生・介護士ビザやら、あちこちでその虫のいい思惑がバレて、その手は使えなくなってきてるんだ。そんな時まさにかつての「戦後ゼロ年・東京ブラックホール」特権階級の子孫がまた政権与党となって、70年来リニューアルもしない虫のいい思惑まる出しの国の舵取りをするとなって、果てしない徒労感に襲われてんだけどね…。しかし「長いものに巻かれず、文句を言って実現させていく底力」は一朝一夕には育たないのか。アメリカもフランスも革命から200年、チェコも韓国もスペイン、南米諸国も独裁政権の暗黒の時代を乗り越えてきて今があるんだし。どんな社会になろうと地道にやっていくしかない。