第79回 戦前回帰の教育再生か?戦後72年ぶりに復活する道徳教育


矢野 宏(ジャーナリスト・新聞うずみ火代表)

相可文代さん(元中学校教師・子どもたちに渡すな!あぶない教科書・大阪の会)

■メインテーマ:「戦前回帰の教育再生か?戦後72年ぶりに復活する道徳教育」

「道徳」の教科が正式な教科に格上げされます。小学校では来年度から、中学校では再来年度から検定教科書を使った授業が始まり、児童・生徒の評価も行われるようになります。安倍政権が打ち出す教育改革の一環として決まった「道徳の教科化」を巡っては、かつて忠君愛国を軸にした「修身」の復活ではないか、と懸念する声も少なくありません。実際に教育現場ではどうなっているのでしょうか?そこで今回は、元中学校教師で、教科書問題に異議を唱える相可文代さんをゲストにお迎えし、戦後72年ぶりによみがえる「道徳」教育について考えます。

■Light-Upジャーナル:「柏崎刈羽“適合”東電に原発を動かす資格はあるのか?」

東京電力柏崎刈羽原発6、7号機の再稼働に向けた審査で、原子力規制委員会は9月13日の定例会で、東電が原発を運転する適格性について条件付きでこれを認めました。しかし、福島原発事故についてはまだまだ収束しているとは言えず、十分な責任を取ったとも言い難い東京電力に、柏崎刈羽原発を動かす資格がそもそもあるのか?今回の「適合判定」について、今中哲二さんにお話を伺います。

■よりそいコラム:「安倍政権の解散権に物申す」

森友問題、加計問題など疑惑の追及をかわしながら、安倍政権が唐突な衆議院解散に踏み切りました。組閣したばかりの「仕事人内閣」も機能しないまま、党利党略だけを優先した、「今なら勝てる」と言わんばかりの判断だと批判も多いようです。なぜこのような判断が許されるのか?有権者は何を基準に投票すべきなのか?矢野宏が国民目線に立って物申します