物理学者の寺田寅彦(俳人でもあり夏目漱石の弟子)はエッセイのなかで「流言飛語は信じて伝える奴がいないと広まらないので信じる奴が半分以上悪い」と書いている。デマを信じる奴の割合を可燃ガスの濃度になぞらえ


物理学者の寺田寅彦(俳人でもあり夏目漱石の弟子)はエッセイのなかで「流言飛語は信じて伝える奴がいないと広まらないので信じる奴が半分以上悪い」と書いている。デマを信じる奴の割合を可燃ガスの濃度になぞらえてるあたりが物理学者的。で、寺田寅彦は科学者なので「大地震が起きてから井戸に投げ込む毒物や爆弾を用意するのは不可能だし合理的に考えてありえない」と暴徒の兵站指揮補給能力に疑義を呈していてさすがである。こういう知性を持った人が一定の割合でいれば流言飛語は広まらない。94年後の今はそうなっているだろうか?