読売にスキャンダル報じられた元事務次官、週刊文春に「加計学園の文書は本物」と証言

読売にスキャンダル報じられた元事務次官週刊文春に「加計学園の文書は本物」と証言

文書の信頼性をめぐる議論が広がるなか、「出会い系バー通い」と報じられた前川・前文科次官が取材に応じている。

学校法人「加計学園」をめぐる疑惑に関して「総理のご意向」と記した文書を、当時の文部科学省事務次官が本物と証言した。文春オンラインが報じた。

文春オンライン / Via bunshun.jp

証言しているのは、文科省による天下りあっせん問題で引責辞任した前川喜平・前事務次官

文春オンラインによると、前川氏は文書について、こう証言している。
「いずれも部下から受け取ったレク(説明用)資料です。これらの文書は、大臣や次官への説明用として担当の高等教育局専門教育課が作成したものです」
詳報は5月25日発売の週刊文春に掲載されるという。

そもそも、この文書の存在を最初に報じたのは5月17日の朝日新聞だった。

同様の文書を入手した民進党が追求したが、菅義偉官房長官は「そんな意味不明なものについていちいち政府で答えるようなことじゃない」などと一刀両断。「怪文書みたいなものじゃないか」と指摘した。一方、文科省は民進党の指摘を受け、調査を実施。5月19日に「行政文書としても、個人の文書としても、今回の調査を通して確認が取れなかった」との結論を発表した。ただ、調査はヒアリングと共有フォルダ・ファイルのみに止まったため、「調査は不十分」という批判の声も上がっていた。
時事通信
同様の文書を入手した民進党が追求したが、菅義偉官房長官は「そんな意味不明なものについていちいち政府で答えるようなことじゃない」などと一刀両断。「怪文書みたいなものじゃないか」と指摘した。
一方、文科省民進党の指摘を受け、調査を実施。5月19日に「行政文書としても、個人の文書としても、今回の調査を通して確認が取れなかった」との結論を発表した。
ただ、調査はヒアリングと共有フォルダ・ファイルのみに止まったため、「調査は不十分」という批判の声も上がっていた。

文書の信頼性をめぐる議論が広がるなか、読売新聞が5月22日の朝刊で「前川氏が在職中に出会い系バー通いをしていた」とスクープとして報じた

前川氏が「売春や援助交際の交渉の場になっている東京都新宿区歌舞伎町の出会い系バーに、頻繁に出入りしていた」とする報道だ。バーは「売春の温床」だといい、読売新聞は「教育行政トップとして不適切な行動に対し、批判が上がりそうだ」と指摘している。一官僚の、逮捕に至っていないスキャンダルを一般紙がスクープする例はほとんどない。
BuzzFeed
前川氏が「売春や援助交際の交渉の場になっている東京都新宿区歌舞伎町の出会い系バーに、頻繁に出入りしていた」とする報道だ。
バーは「売春の温床」だといい、読売新聞は「教育行政トップとして不適切な行動に対し、批判が上がりそうだ」と指摘している。
一官僚の、逮捕に至っていないスキャンダルを一般紙がスクープする例はほとんどない。

「前川氏が文書のネタ元で、それが理由で潰されたのでは」と指摘する声が出ていた。そして、その2日後に、文春オンラインが前川氏の証言を報じた。

報道を受けた民進党は5月24日、前川氏の参考人招致するよう求める考えを明らかにした。