保育園で国旗と国歌の意義
保育園で国旗と国歌の意義
保育指針改定案に、3歳以上の幼児に対し「保育所内外の行事において国旗に親しむ」と明記されたというので、お子様ランチを食べさせるとは結構なことだと早とちりしたが、そうではなかった。
これについて、菅義偉は記者会見で「従来、小中高校において、国歌や国旗の意義を理解させ尊重する態度を育てるよう指導している。学校教育への円滑な接続を図る点からごく自然なことだ」と発言した。
つまり学校に入る前に洗脳しておこうということだ。
これで思い出したのが鈴木邦男氏の指摘だ。鈴木氏は、自分が右翼になったのは高校がミッション系だったことが影響していて、賛美歌を無理強いされて反発したと言うことだった。ただでさえ反抗期なのに強制すれば当然だから、強制する政治家たちは子供たちを左翼にしようとしているとしか思えないと言っていた。
それで、反抗期になる前からあらかじめ「親しむ」ことで刷り込もうということなのだろう。
しかし、それなら子供をみんな保育園か幼稚園に入れなければならないから増設するべきだが、それは政府が無策なので、保育園に落ちたうえ「親しむ」こともなかったら「日本死ね」と思う人たちが増えるだろう。
なにをやっているのか、日本の政府は。無能すぎる。
そして、今は亡き右翼の有名な赤尾敏氏は、自身が日の丸と君が代が大好きだったが強制には反対していて、それは、権力によって嫌がることを強制するべきではないというのが大原則であるはずだし、また、政治家の仕事ではないということだった。政治家の仕事は、国民に国旗を掲げて国歌を唄えと命令することではなく、国民が国旗を掲げて国歌を唄いたくなる国にすることだと指摘していた。
まったく実にごもっともである。
ちなみに、自分が幼稚園の時は、運動会の万国旗をみんなで描きましょうということになり、図鑑を見ながら好きな旗を描くよう先生が言ったら、圧倒的だったのは日の丸であった。クレヨンで描くのには簡単だから。サウジアラビアなど誰も書かなかった。
こどもは単純なものに親しむが、日の丸をカッコイイと言う人はいなかった。世界各地の旗に付いている星のマークの方がカッコイイとみんな言っていた。