「江戸しぐさ」はなぜ道徳教材に残り続けるのか? 専門家は「偽りの伝統」と批判

江戸しぐさ」はなぜ道徳教材に残り続けるのか? 専門家は「偽りの伝統」と批判

文科省に聞いてみた。なぜ江戸しぐさを残すのでしょう?

「道徳の教材は江戸しぐさの真偽を教えるものではない。正しいか間違っているかではなく、礼儀について考えてもらうのが趣旨」

原田さんに文科省の主張をどう思うか、聞いてみた。
「詭弁に過ぎないですね。礼儀や道徳を教えたいのなら、そこに嘘が混ざってはいけない。存在しないものを、あったと嘘をつく人に礼儀を説かれることが、果たして道徳なのでしょうか。あったと嘘をつかないと成立しない教材から、礼儀は学べないと思います」