マタハラから日本の働き方を考える


■マタハラから日本の働き方を考える
8月26日に「女性活躍推進法」案が可決、成立しました。成長戦略として女性の社会進出が不可欠と打ち出してはいるものの、実際には女性の働く現場において今もさまざまな課題が噴出しています。そのひとつに出産、育児を理由に、女性たちが職場で受ける嫌がらせ、「マタニティ・ハラスメント(マタハラ)」があります。

第141回はこのマタハラの被害者支援に取り組むグループ、NPO法人マタニティ・ハラスメント対策ネットワーク(通称マタハラNet)の代表理事である、小酒部(おさかべ)さやかさんをゲストにお迎えします。

小酒部さんが「マタハラNet」を設立したのが去年2014年7月。そして今年3月にはアメリ国務省の「国際勇気ある女性賞」を、日本人で初めて受賞されました。マタハラ問題は女性の人権問題だけでなく、日本の経済問題でもあると訴えている小酒部さん。その被害の実態をご紹介するとともに、誰もが働き続けられる環境づくりについて考えます。
■父親の育児を取り巻く問題とは
父親の育児参加を取り巻く問題である「パタハラ」、パタニティーハラスメントを取り上げます。お電話でお話を伺うのは、NPO法人全日本育児普及協会代表理事の佐藤士文(しもん)さん。
当時勤めていた会社で、男性社員初の育休を取得したという佐藤さんは、今年4月に同じ父親である仲間とともに、パタハラ対策プロジェクトを立ち上げました。日本の職場では、男性が声をあげにくいと言われる中で、仕事と育児の両立に向けた取り組みを紹介します。