【全部公開】憲法学者通行禁止事件【その一部始終】 国会前で横断歩道を渡ろうとしていた憲法学者たちが警官に法的根拠なく制止させられた


国会前で横断歩道を渡ろうとしていた憲法学者たちが警官に法的根拠なく制止させられた

2015年7月3日午後3時から6時まで、私たちは、国会正門前での表現活動(「安保­関連法案に反対する憲法学者リレートーク」)をした後、「打ち上げ」の場所(溜池山王­付近)に移動するために、三々五々、国会の衆議院南門側の公道を通り、総理官邸前交差­点に差し掛かりました(午後6時30分頃)。そのまま横断歩道を渡り、総理官邸前を通­り、「打ち上げ」の場所に向かおうとしていました。ところが、突然、その場にいた警察­官ら(警視庁第2機動隊所属)に声をかけられ、行く手を遮られました。私たちのうちの­1人がリレートークで使用した「のぼり」の「棒」を2本所持していたことが警察官の目­に留まったのが端緒のようです。私たちは、この映像にある通り、私たちを通さない法的­根拠などを問いただし、また警察官の私たちの通行に対する制止が「任意のお願い」であ­ることを麹町警察署に確認しました。しかしその場にいた警察官らは15名前後で人垣を­つくり物理的に私たちの行く手を遮りつづけました。20分以上に及ぶ警察官らとのまっ­たくかみ合わないやり取りの後、私たちは、どこからともなく現れた行く手を阻んだのと­は別の警察官に誘導されて、致し方なく、迂回路を通って、「打ち上げ」会場に向かいま­した。
  この映像をご覧いただければ一目瞭然ですが、私たちは「不法行為」はもちろん首相官邸­前で表現活動する意図すら全くありませんでした。そのことは外形的にも明らかです。
 私たちは、警視庁第2機動隊所属の警察官らによる、私たちに対する通行の物理的制止は­、警察官の職務権限を逸脱した違法行為であり、政治的表現活動をしたことを理由とした­不平等扱いであり(憲法14条1項違反)、さらに政治的表現活動をしたことを理由とし­た不利益扱い(憲法21条1項違反)であると考えます。
 第2機動隊所属の警察官らへの強い抗議の意思を込めて、この動画を公開します。
 「安保関連法案に反対する憲法学者リレートーク」の「打ち上げ」参加者一同