高畑勲監督ら映画人が『戦争法案』に反対する声明

高畑勲監督ら映画人が『戦争法案』に反対する声明
 スタジオジブリの映画の監督を務めた高畑勲さんや、「あなたへ」などの作品で知られる降旗康男さんなど映画監督らが、安全保障関連法案に反対する声明を発表しました。

 17日に行われた記者会見には高畑監督ら7人が出席。

 「『戦争法案』に反対する」とする声明では、『戦争する国』が作られれば、当然のように基本的人権や言論表現・報道の自由が規制され、私たちが愛する映画も大きく規制されるでしょう」としています。

 この声明には、呼びかけ人として山田洋次監督らも加わり、この日までに446人が賛同の声を上げているということです。

 会見で降旗康男監督は、「憲法9条のおかげで朝鮮戦争に駆り出されなかった」と、自らの経験を明らかにしました。

 神山征二郎監督は、「数多くの戦争映画に関わってきた経験から、どのように戦争が起きていくのか良くわかっている」「これからの若い世代にそれを伝えていかなければならない」と述べました。

 ジャン・ユンカーマン監督は、「アメリカが続けてきた戦争は解決をもたらさず深刻になっているだけだ」として、「日本が求められているのは戦争へと行く積極的平和主義ではない」と指摘しました。

 監督らは、今後も法案を廃案にしていくための一翼を担いたいとしています。(16日18:07)