安倍晋三が砂川判決を持ち出すわけ

安倍晋三が砂川判決を持ち出すわけ
より引用

エジプトで安倍晋三がISISに対して宣戦布告した2月1日から、すでに日本は戦争中なのだ。
ただ、戦闘をするための法律が間に合わず、泥縄で作っているのが今。
もう目の前でドンパチ始める準備をしている安倍たちに、議論などまったく眼中にない。

危機感を感じている国民は 「このままだと戦争になる」 と思っているが、実際は「すでに戦争中」なのだ。
戦闘は戦争の中の一局面であり、戦闘はまだ始まっていないけれども、もう戦争なのである。

安倍が砂川判決を持ち出した理由は、集団的自衛権の正当化のためではない。
全国の裁判所に対する恫喝だ。

砂川判決の最高裁判決は、周知の通り、米国大使であるマッカーサー2世の命令により、地裁の伊達判決を覆して下された。
形式的には独立後であるにもかかわらず、米国大使が日本の最高裁判所の判決を決めたのである。

それが明らかになっているにもかかわらず、判決が無効になるどころか、今になって政府が自己正当化の根拠だと言い出した。
つまり、安倍の言いたいことはこうだ。
集団的自衛権は、米国の命令なんだから、違憲判決なんか出すなよ」

「おまえら、砂川判決をわかってるよなあ」 と、凄んで見せたのだ。
立法と行政の権力は完全に掌握した安倍晋三が、わずかに独立性の残る司法権に対し、「逆らったらどうなるか分かってるな」と恫喝しているのだ。