自衛隊他国軍に給油、輸送…巧妙な名称本質包む「こちら特報部:戦争に協力するのに なぜ『国際平和支援法』なの?」『東京新聞』2015年4月23日付。


自衛隊他国軍に給油、輸送…巧妙な名称本質包む「こちら特報部:戦争に協力するのに なぜ『国際平和支援法』なの?」『東京新聞』2015年4月23日付。

「積極的平和主義」と同じで先には「戦争」がある。
良い印象でごまかされるわけにはいかない。
恒久法のため、特別措置法は不要となり法案審議も不要、平和とはかけ離れたものになりかねない法律
「実際は戦争する国をパックアップするということだ。『国際平和支援法』という名称は本質を隠している。『国際戦争支援法』『外国戦争支援法』と呼ぶ方がふさわしい」西川伸一・明治大教授(政治学
「戦争法案」(福島瑞穂←「われわれが進めている安保法制にレッテルを張り、議論を矮小化している」(安倍晋三〜こうした自民党の動き=「法案の本質をオブラートに包もうとしているのが分かる。一方で、法案が戦争と深く関連していることを、自民自身が認識していることもよくうかがえる」(西川氏
重要影響事態安全確保法案=わが国の平和および安全に重要な影響与えればOK:「『重要な影響を与える事態』の定義は曖昧。
解釈次第でどんな状況でも、そうなり得る」「『地球の裏側派遣法』がこの法の正体だ。国民の反発を招かない仕掛けなのだろうが、あまりに卑劣な手法というほかない」(西川氏
安倍政権による「平和」という言葉を用いた印象操作は、いまに始まったことではない。「安倍政権はメディア対策の一環として巧みに言葉づくりを行っている」山田健太専修大教授(言論法。
「積極的平和主義」もそうだ。「平和」とは裏腹に、…「積極的紛争介入主義」と呼んだほうが実情に近い。

「防衛装備移転三原則」にもごまかしがある。
字面は、自衛隊の装備品を国内で移す際の原則のように読めるが、違う。武器輸出を制限してきた方針を百八十度転換し、原則として認める「武器輸出促進三原則」にほかならない
「国際支援や平和など、誰もが賛成しやすい言葉を盛り込み、そこに別の意味を加えることで新味を感じさせ、プラスの意味を作り出す狙いだろう」「行政・政治の言葉にこうした新たしい言葉を盛り込むことで、安倍首相は自分がやりたい制作を国民に浸透させようとしている」(山田氏 原発事故関連でも同
自民と公明両党の安保法制協議は「自公で対立点があるようなムード作りにすぎず、政府の方針を貫くためのパファーマンスだ」、マスコミ報道も「(閣議決定憲法違反の指摘あるにも関わらず)与党がその後、出してきた新しい言葉に振り回されている」と本質報道しないこと批判、丸山重威関東学院大教授
「何が問題なのか、論点を明確にして報道していくことが必要とされている」(丸山氏。
国民も表面上の名称にだまされないように求める。「安倍政権による計算づくの言葉は耳心地がよいかもしれないが、惑わされてはいけない。自分自身の頭で、個々の政策がどういうものなのか、判断しなければならない」







埋め込み画像への固定リンク

埋め込み画像への固定リンク